正しい生活の営み

「風呂は命の洗濯よ!」

 こないだはじめてエヴァを見てからというもの、お風呂に入るたびにこのフレーズが浮かぶ。ミサトさんは本当に素敵な大人だと思う。あんな重責を抱えながら、それでも好きなメーカーのビールをストックしたりして、自分らしく生活を営んでいる。

 自分らしい生活を自分自身で運営している人は格好いい。18歳の人がしていても、30歳の人がしていても、70歳の人がしていても尊敬に値する。歳を取ればできることでもないし、お金は大事だけれど、あればできるってものでもない。

 自分らしい生活というのは、部屋が綺麗だとか、毎日自炊するだとか、そういう一般的な基準とは全く関係のないことだ。自分の気に入りの生活スタイルを模索して、できるだけそれをやっていくということ。自分の居心地の良さのためにコストを惜しまないということ。果てしなく続く生活のなかで、これらを続けていくということ。その意思みたいなもの。

 生活の営みを正しく続けている人々を、私は心から尊敬している。

 昨日は夕方から頭が締め付けられるように痛かった。自分の置かれた境遇について考えて涙が出たりしたけれど、湯船に浸かっていたらちょっとずつ未来に思考が向いてきて、気付いたら元気になっていた。おかげで今日は元気100倍で、カーペンターズの流れる喫茶店で珈琲なんか飲んじゃったりして、すっかり自分のペースだった。昨日、ミサトさんの言葉を思い出して、お湯を張ってよかった。

 ミサトさん達のことを思い出すと、荒んだ気持ちになる夜も、ちょっとだけ生きる闘志を取り戻せる。

 私も自分の生活をやってこう。